2010年06月27日

私にはできない

先日に引き続き、原付バイクの鍵無し製作。
そして、何故かこのバイクも、昨日の記事に引き続き
7ピンのタンブラー仕様のバイクだった。
結構7ピンって、あるのね。。。


私にはできない

多分、同業者の方もこのブログを見ているかと思われるので
再度繰り返すが、私はまだ、開業4ヶ月の新米鍵屋。
経験も技術も、まだまだ未熟な鍵職人です。
どうか、あたたかい目で見守ってください・・・(泣)



タンブラー7枚は、比較的段差がはっきりしていたので、
楽に読み取れた。それを元にキーを削り出すが・・・
あれ、キー回らない?・・・・まただぁ・・・(泣)
しかし、このキーでメットインは開くので、
5枚分の段差は、当っているはず。
イグニッションは、手前の2枚が追加になっているようだ。
しかし、読み取った段差に間違いは無さそう。


私にはできない

よく調べて見ると、キーが奥まで刺さっていないように感じる。
取り合えずは、ピッキングしてみる。
すると、一番奥のタンブラーが動いていない?(固定タンブラーか?)
しばらく置いてあったらしいので、その間に固まってしまったのか??
ピックで色々やってみるが、どうやっても動かない。
キーをハンマーで叩いたら、もしかしたら動くかも・・・?
しかし、バイクのタンブラーは薄いので、破損してしまうリスクがあるし・・・


  「これは分解するしか無いかな・・・?」


半ば「あきらめモード」に入りかける。
お客様に状況を説明。・・・すると、お客様がいきなり
私の工具箱からハンマーを取り出し、さっき削り出したキーを
イグニッションにつっ込んで、ハンマーで1~2発、たたき出した!

慌てて、お客様に「壊れちゃいますよ~~!」って叫ぶ!

  ・・・すると

    ・・・・あっけ無くキーが奥まで刺さり、回ってしまった!

私も呆然(笑)


念のため、タンブラーが破損していないかを確認。
一応、大丈夫の様子。お客様の“勇気ある行動(無茶な行動?)”が無ければ、
もしかしたら諦めていたかも知れない。
しかし、私にはできない行動・・・結果的には良かったのだが、
叩く事は、タンブラーやシリンダーの破損のリスクが伴う。
やはり私には、マネはできない(泣)


取り合えず、結果オーライ!良しとしよう・・・
皆さんは、キーが刺さらないからと言って、決して叩いたりしないようにっ!(笑)

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キーボックス沖縄
http://keybox.jp/



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この記事へのコメント
冷や汗ものでしたね・・・

依頼者側からすると修繕系の職人さんは「必ず」直すと信じてる部分が強く、かなりのプレッシャーだと思います。

失敗から多くを学ぶと思います。
この依頼者の行為からもまた何かを学べたのではないでしょうか(笑)

お疲れ様でした。
Posted by tacoma at 2010年06月27日 20:56
>tacoma さん

実は、毎回出動する度に、そのプレッシャーを背負っています。
現場の状況がわからないので、実は毎回、本当にドキドキなんです(泣)

失敗はもちろん、現場に行けば、必ず何か学ぶところがあります。
実はそれだけ「経験が全然少ない」と言う証拠、本当に「現場が先生」っていう感じです。
現場で学んだ事は、少なくても他の現場で必ず役立っています。

今回の事も、かな~り収穫ありましたし、後で「こうすれば良かった・次はああしよう・・・」
なんて、イメトレするだけで、成長している自分に気づかされます(笑)
Posted by カッパカッパ at 2010年06月28日 21:19
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