カッパ　鍵屋の奮闘記！（キーボックス沖縄のブログ）

キーボックス沖縄　TEL 098-898-8520
****************************

浦添市内にある、某社交ビルのテナント。
いつもお世話になっている物件である。
「店舗の扉のカギが無いらしいので、作って欲しい」とのご依頼。
毎度の事なので、いつもの料金にて、お受けする。



できれば新品のU9にでも交換してくれれば･･･とも思うのだが、
マスターキーの関係で･･･と言うよりは、予算の関係で、
その選択は無し（泣）



社交ビルと言うのは、何というか・・・
ご依頼がある度に、何らかのトラブルに遭遇すると言うか、
普通に仕事が完了した試しが無い。
それだけ、管理がズサンな事が多いのだ・・・（泣）



　　今回の扉も、そんな感じだった・・・





扉には、両面シリンダーが上下に付いている。
と言う事は、シリンダーは合計４ヶ所である。
しかし、どう見ても硬直し、使われている形跡が無い。
どうやらいつもは、シャッターが鍵の役割をしていたらしい・・・。



どれだけ放置されていたのだろうか？？
シリンダーが、サビでガチガチに固まってしまっている。
紛失キー製作に来たはずなのに・・・キーを作ったところで動かなければ、意味無し。
結局はシリンダーのメンテナンスを、かねる事になってしまった（大泣）



いつもは、これくらいの事はサービスでやってあげている・・・
しかし、今回はそれが「４ヶ所」である（泣）
しかも問題はそれでは終わらなかった！



硬直で、錠ケース本体が動かない・・・分解して修理、グリスアップ。
やっと何とか動くようになった！・・・と思ったら、さらなる関門。
ストライク位置がズレて、デッドが入らない！・・・いや・・・正確には、
扉が正しく、最後まで閉まらなくなっている。この原因は、
ガラス扉が勢いで割れないように・・・と、「後付された戸当たり」のためだ。
何と言う、メチャクチャな施工だ！（怒）



これが恐らく、今まで鍵を使っていなかった原因だろう。
（使っていなかった→では無く、使えなかったのだ！）
テナントが入れ替わるまで、指摘する人なんて、誰も居なかったに違いない。
仕方ないので、上下のストライク位置を力技で何とか修正して対応。



今度は、シリンダーだ。
・・・ん～～４つのシリンダーの内の一つだけ、
コアが、これ以上、全く抜けない！どうやっても抜けない！
こんな事で無駄な時間を費やすなんて・・・（大泣）





仕方が無いので、鍵作したキーのヘッドを折って、
やっと、コア部分を抜き出す。





全てのタンブラーを洗浄・スプリングを入れ替えて、
スムーズに動作する事を確認して、扉に戻す。



通常なら、せいぜい３０分程度の作業だろうが、
鍵を作っても動作しなければ意味が無い！
結局、メンテナンスだけで、３～４時間くらいかかってしまった。
ハッキリ言って、これはメンテじゃない・・・修理だ（涙）



本来なら、修理代も請求すべきだろうが、
不動産屋やらオーナーの許可やら、誰の負担やら・・・
面倒な事になるのは目に見えている。



たまにお仕事を頂いている立場としては、
ここはサービスと、割り切るのが「徳」と考えることにする。
徳は、いつかきっと帰ってくるだろう・・・（謎？



今回初めて、この脚立を使用・・・大活躍だった！
普通の脚立より車載スペースを取らないので、
大変気に入っている。




***************************
キーボックス沖縄
http://keybox.jp/
　■沖縄県宜野湾市宇地泊792
　■TEL　098-898-8520